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艦娘（かんむす）というのがいかなる存在かよくわからんが
司令書によれば「一人一人が軍艦に等しい戦力」とあるな…
にわかには信じられんが…（ペラッ）

「電くんも…戦えるのかね？」
「はっはい！電もたたかえますっ」

「そうか…では少し手合わせをお願いできるか？」
「え」
「司令官さんとなのです？」

「もちろん手加減はする　君は本気を出してくれ」
（ゴクッ）「艦娘の戦力をはかりたい　エンリョせず全力を出しきってくれ」
「は、はいなのです！」

（ヌギィッ）（はわわっ）

（スゴイ筋肉なのです…）
「あ…あの司令官さん　ここだとちょっとせまいので
　演習場に行くのです」
「む、そうか…はずみで備品をこわしてはイカンからな」

（演習場）
「いくのですー」

「そんなにはなれるのか？」
「近いとアブナイのですー」
「まずは第二形態をチェンジなのですー」

「はあッ」（シュオオオオオオオオオ）

「これが電の陸上艤装なのです！」（ジャーン）
「なんと面妖な…しかし確かに力強そうだ」

「司令官さんは「本気を出せ」と言ったのです…！」
「電の本気…見せるのです！」

「第三形態　外洋艤装なのです！」

「……」

「全力の１２ｃｍ単装砲を命中させちゃいます！」
「おおう！？」

「グワーッ」「グワーッ」「アバーッ」
「なのですっ」「なのですっ」

（医務室）
「艦娘の力…よぉく分かった」
「たしかにこれは軍艦そのものの戦力だ」

「電の本気…見れましたのです？」（テレ　テレ）
「オメーも人間相手に本気出してんじゃねーよ…フツー死ぬぞ？」

「ところで電君」
「今の姿とあの艦の姿に何か身体能力的な関係はあるのかね？」
「はい　今の姿とあの姿は相互にふぃーどばっくがあるのです」

外洋艤装で受けたダメージは陸上艤装にも引きつがれます
（ドカン）「はわっ！？」→なのですー（ボロッ）

「逆に陸上艤装のダメージを修復すれば、外洋艤装も元どおりってワケさ。」
「だからデカいドックも必要ねぇって事！フフフ…スゴイか？」

「あいわかった！」
「では早速今から貴艦らを徹底的に鍛えあげる事とする！」

「今からぁ？めんどくせぇなあ」
「今日はもう日もくれちまうし　せめて明日からにしてくれよ…」

「…意外に思うだろうが　こう見えて私のあだ名は『筋肉鬼教官』でな…」
「意外でもなんでもねぇよ　見たまんまだよこの野郎」
「こういう事には一切手抜きしない主義なのだ」

「ではヒトロクマルマル　演習場に艦娘一同で集合！」
「電、天龍の２艦は全艦へ伝達！」
「はっ！了解なのです」
「あーハイハイ」

「あーったくめんどくせえ提督が来ちまったなー」
「でも…とてもやさしくてたのもしい人なのです」

さっきのケガ…本当はとても痛いハズなのです。でも…
電の事を気づかって全然痛くないフリしてたのです

「そんなやさしさを持った司令官さんが、悪い人なワケないのです！」
「そりゃそうかもしんねーけど」

「悪意がないからよけいにタチが悪いってコトもあるんだよ」
「いててて…やせガマンももって５分が限界か…」

しかし本当に凄いな…艦娘とは…
これまでの戦場の常識が完全に引っくり返る…

沈めば何百もの犠牲がでる艦とは違う　運用コストも段違いだ
いくらでも苛酷な作戦を実現できてしまう
これまで散っていたあいつらのような…犠牲はもう…

「地獄の住人（オニ）」と呼ばれる覚悟はもう済ませている
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※ 作者: emulators 時間: 2015-06-05 15:54:16
※ 編輯: emulators 時間: 2015-06-05 16:37:15